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S レジスタ:Xircom® CardBus モデム ユーザーズ ガイド

S レジスタの導入 S レジスタ リファレンス

S レジスタの導入

Xircom モデムは、メモリ保管位置、または S レジスタを使用して、そのオペレーティング環境を制御する情報を保持します。モデム ユーザの注意が必要な S レジスタはほとんどありません。S レジスタは、AT コマンドと一緒に使用されます。

S レジスタの値を表示するには、n を S レジスタの数にして ATSn? と入力し、次に Enter を押します。

S レジスタの値を修正するには、n を S レジスタの数に、r を新規の値または設定にして ATSn=r と入力し、Enter を押します

S レジスタ リファレンス

S0 後で呼出音を鳴らして応答
  • レジスタ S0 内容は、モデムがオフフックになり、着信コールに呼応する (自動応答) 前に必要な呼出音の数を設定します。値は、0 〜 255 の範囲が使用できます。 ATS0=0 で自動応答機能を使用できなくします。デフォルトは 0 です。
  • S1 呼出音カウンタ
  • このレジスタは読み取り専用です。S1 の値はそれぞれの呼出音を増分します。呼出音が 6 秒以上の間隔にわたって鳴らない場合、レジスタはクリアされます。S1 の値は 0 〜 255 の範囲が使用できます。デフォルトは 0 です。国独自の制限がある場合があります。
  • S2 AT エスケープ文字
  • レジスタ S2 は、エスケープ シーケンスで使用する ASCII 文字を定義します。このコマンドは、リモート モデムとの接続を保ちながらコマンド モードに戻るのに使用します。デフォルトは S2=43 で、「+」です。このため、デフォルト エスケープ シーケンスは、+++ です。ASCII 値 127 以下が使用できます。エスケープ シーケンスを使用できなくするには、S2 を 127 より大きい値に設定します。
  • S3 コマンド ライン終了文字
  • このレジスタには、コマンド ラインを終了する文字 (ハードリターン) の ASCII 値があります。工場出荷時のデフォルト値は、ASCII 13 - ハード リターン文字です。レジスタ S3 は、0 〜 127 のどの値にも設定できます。
  • S4 応答フォーマット文字
  • このレジスタには、行送り文字の ASCII 値があります。工場出荷時のデフォルト値は、10 です。レジスタ S4 は 0 〜 127 のどの値にでも設定できます。モデムは、コンピュータに応答する場合、コマンド モードで行送り文字を使用します。
  • S5 コマンド ライン編集文字
  • このレジスタには、バックスペース文字の ASCII 値があり、非同期式伝送のみに適用されます。工場出荷時のデフォルト値は、8 です。レジスタ S5 は 0 〜 32 、または 127 までのどの値にでも設定できます。モデムは、これを ASCII32 より大きい値に設定するとバックスペース文字を識別しません。
  • S6 ブラインド ダイヤル前に待機
  • このレジスタは、モデムがオフフックになってから最初の桁をダイヤルする前にどれだけ待機するかを決定します。待機は最低 2 秒必要です。レジスタ S6 は、2 〜 65 秒のどの値にでも設定できます。デフォルトは 2 秒です。W ダイヤル修飾子の値は、レジスタ S6 の値を上書きします。ただし、この操作は国の規制に従って ATX オプションのいくつかに影響する場合があります。国独自のデフォルトおよび制限がある場合があります。
  • S7 通信完了タイムアウト
  • このレジスタは、発信モデムがモデム応答から回線を切るまでキャリア信号を待つ秒数を決定します。モデムがダイヤルを終了するとき (発信) またはオフフック (応答) になるときから、タイマーが始まります。発信モードでは、タイマーは国の規制が許す場合は、応答トーンの検出をリセットします。タイマーは、@ ダイヤル修飾子で無音時間の待機も指定します (秒で)。S7 は、Wダイヤル修飾子と関連しません。レジスタ S7 は 1 〜 255 秒で設定でき、デフォルトは 50 秒です。国独自のデフォルトおよび制限がある場合があります。
  • S8 コンマ ダイヤル修飾子の一時停止時間
  • このレジスタは、ダイヤル文字列またはコマンド ライン中の各コンマ (,) での一時停止の秒数を決定します。デフォルトは 2 秒ですが、0 〜 65 までのどの値でも使用できます。デフォルトと制限は国独自です。
  • S10 キャリア損失と回線切断間の遅延
  • このレジスタは、モデムがキャリア損失後、回線切断まで待機する時間を指定します (10 分の 1 秒で)。デフォルトは 20 です (2.0 秒)。レジスタ S10 は、10 分の 1 秒で 1 〜 254 の範囲の値を許可します (0.1 から 25.4 秒まで)。国独自のデフォルトおよび制限がある場合があります。
  • S11 DTMF トーン時間
  • このレジスタは、各国用に前に付ける「プッシュホン」ダイヤル速度を決定します。値は 50 〜 150 ミリ秒の範囲で設定できます。デフォルトは 95 ミリ秒です。レジスタ S11 の値は、パルス ダイヤルには影響しません。国独自のデフォルトおよび制限がある場合があります。
  • S12 エスケープ ガード時間
  • このレジスタは、エスケープ シーケンス後に必要な一時停止の値を設定します (20ms の増分で)。範囲は 0 = 255 で、デフォルトはそれぞれ 0.02 秒の 50 ユニット、または 1 秒です。
  • S28 V.34 変調使用可能 / 使用不可能
  • このレジスタは、V.34 変調を使用可能にしたり使用不可能にしたりします。デフォルト設定は 1 で、有効な値は 0 または 1 です。値 0 で V.34 変調を使用不可能にします。範囲内のその他すべての値は V.34 変調を使用可能にします。
  • S30 非アクティブ タイマ
  • このレジスタが指定する値は、データが送信または受信されない場合、切断する前にモデムが待機する長さを設定します (分で)。この機能はバッファ モードでのみ適用されます。これは、AT\Tn で設定されます。値は 0 〜 255 です。デフォルトは 0 (使用不可) です。
  • S35データ呼出トーン
  • このレジスタで、リモートでデータ / ファックス / 音声識別ができる V.25 に指定されている一定の周波数および調子のトーンを使用可能にしたり、不可能にしたりします。これは AT-Cn で設定されます。周波数は、0.5 秒オンで 2 秒オフの調子の 1300Hz です。デフォルトは国独自のものです。国によっては、データ呼出トーンを上書きできない場合があります。

  •  
    S35=0
    データ呼出トーン使用不可 (デフォルト)
    S35=1
    データ呼出トーン使用可能
     
    S37 ダイヤル ライン レート S42 自動速度

    V.32bis と V.22bis 自動速度は使用できません。再教育操作は、データ モードで使用可能にしたり使用不可能にしたりし、フォールバックはデータ モードでは使用できません。

    S43 自動モード

    V.32bis スタートアップ自動モード操作は使用できません。

    S48 LAPM エラー制御おえびネゴシエーション機能 次の表は、特定の種類の接続に必要な S36 と S48 設定を示します。 S89 スリープ モード制御用タイマー
  • このレジスタは、モデムがスタンバイ モードになる前のオフライン コマンド状態にある非アクティブ (文字が DTE に送信されず、RING なし) の秒数を表示します。値 0 にすると、スタンバイ モードになりません。デフォルトは 30 です。範囲は 0 と、5 〜 65 です。
  • S91 回線伝送レベル
  • このレジスタで、暗示マイナス記号付き回線伝送レベルを dB で指定します。デフォルトは 15dB で、範囲は 6 〜 15 です。

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